カリブ海のドミニカで発行された切手。メカジキも、時々対で遊泳することが知られているので、それを表わしているものと思われる。背景に見える魚の影は、餌魚を表わすのであろう。 原寸2.8×4.1cm。
アドリア海に面したアルバニアで発行された切手。学名がXiphias gladiolusとなっているのは、Xiphias gladiusの誤り。 原寸2.5×4.2cm。
スペインとイギリスの紛争の種になっている、英領ジブラルタル発行の切手。第2背鰭と第2臀鰭は、もっと丸味を帯びているし、尾鰭の形ももっと三日月形に近いが、メカジキの体躯の大きさがよく表現されている美しい絵柄である。 原寸3.0×3.8cm。
アラビア半島のオマーンで発行された切手。アラビア風にデフォルメされた図柄がおもしろいが、生物学的には正確な絵ではない。 原寸3.8×5.1cm。
アフリカのセネガル共和国で発行された切手。メカジキのジャンプの様子が見事に描かれている。上顎の長さがよく分かる絵になっている。遠くに見えるのは、沖合の島か? 原寸2.9×4.8cm。
成魚の胃内容物は、場所や季節によって違うが、一般に遭遇したものは、なんでも餌にするという傾向が強く、頭足類、魚類、甲殻類など広範囲にわたっている。イカ類の多いところでは、主として、イカ類を餌にしているようである。メカジキの年齢査定は、決定的な年齢形質が見い出されないせいもあって諸説があるが、北西大西洋では、雄より雌の方が成長が早く、1齢で約4kg、2齢で約15kg、3齢で約40kg、4齢で約70kg、5齢で約110kgに達すると考えられている。南西大西洋では、2齢で体長160cm、体重60kgに達すると考えられている。太平洋では、1齢で体長50〜60cmに達し、商業漁業で漁獲されるものは4〜5齢の魚が主であり、5〜6齢で最初の産卵に参加するものと考えられている。一般に、大型魚ほど低水温域まで回遊し、90kgより小型のものは18°Cより暖かい海域に出現することが多い。産卵は、全世界の暖海で周年にわたって行なわれる。稚仔魚の最もよく出現するところは、水温23〜26°C、塩分35.8〜36.4%の海域である。
大きさ:全長4.5m、体重540kgに達する。IGFA All Tackle World Recordは、インド・太平洋では、男性の60kg(130Lb)ライン・クラスで、1953年5月7日にチリのイキイケで、Mr.L.Marronによって樹立された536.15kg(1182Lb)である。
図4:メカジキの吻にはまったビニール製の化粧品のチューブの切れはし。輪ゴムがはまっていたメカジキの吻の例も2〜3知られている。このことは、メカジキが吻をよく使用するということと無関係ではないと考えられる。メキシコ、コリマ州マンサニオの日系メキシコ人で、有名なスポーツフィッシャーマンとして知られる、ギュルモ・モリノシン・アダチ氏の提供資料による。